CASE STUDY実績紹介

CREATIVITY!
依頼地域の認知度向上のため、地域産業・伝統文化などの見地で、海外との人的・経済的交流をはかるプロジェクトを立案実施し、認知度向上及び外国人観光客増加の一助としました。
・海外で注目を浴びている「浮世絵」に着目し、O市の特色文化として『絵紙』を選択
(補足:『絵紙』とは浮世絵を重ねて部屋一面に飾るO市特有の伝統文化)
・企画パートナー都市として、類似性がある『モザイク文化』が根付く欧州R市を選定
・海外での展覧会・ワークショップ・講演会・自治体の表敬訪問の実現
ACTION!
依頼地域O市の産業・伝統文化等をリサーチし、その中から海外で人気のある「浮世絵」で構成される『絵紙』を海外展開することにした。
企画パートナー都市には、歴史的背景から東洋への玄関口と称され、東洋ビザンチン文化、とくに『絵紙』のように各素材を組み上げて空間演出をする「モザイク文化」が浸透しているR市を選定した。またR市には日本文化普及団体が存在することから、その団体にイベント実現に関する窓口を依頼し、現地の芸術高校、アートギャラリーの協力を得ることができた。
両都市(O市・R市)には、伝統文化の中でも職人文化に特化しているという類似性もあることから芸術高校の教師陣・生徒も非常に交流に積極的で、高校の課外学習として「錦絵展覧会」の設営・撤去作業を一緒に行ったり、また浮世絵修復作業のワークショップを所定より回数を増やして開催したり、非常に濃厚な交流を行った。
展覧会は、出来るだけO市の歴史的価値に近づけるよう、ギャラリーの協力のもと、暗い部屋にろうそくを灯しての観覧となり、大変好評であった。
講演会では、日本歴史学専門家による江戸時代の歴史・文化の講義を行い、その上で「絵紙文化」の特色を説明し、質疑応答を組み入れたスタイルでO市のPRを行なった。
今回のプログラム(展覧会・ワークショップ・講演会)すべてにおいて、意見交換を重視するスタイルにしたことで、参加した高校生から熟年層までの幅広い年齢層かつ多くの方々に深く興味をもってもらうことに成功し、認知度向上に貢献した。
また、『錦絵』の海外展覧会は初めての試みであったことから、行政面では市議会への『表敬訪問』を行い議員交流が実現した。
SUCCESS!
ワークショップに参加した家族が、翌年にO市を初訪問し、継続的に交流をしている。
現在、芸術高校とO市が高校生の交換留学提携について協議中